髪色のクォリティを上げるために1番大切な事
日々ブログで最高にどうでもいい事を投下しまくっていると忘れてしまいますが、
美容室な僕です。
たまには美容師らしいブログでも書いてみよう。
日々、お客様とお話しする中で、1、2を争うくらい多いのが
カラーした髪を綺麗に保ちたい
という事。
もちろんお客様は髪のプロではありませんので、
「カラーを綺麗に!」
というざっくりしたワードの中に、色々な意味合いが込められています。
それらを細かく分けると
1.染めた時の色の綺麗さ(クォリティ)
2.色の持続(褪色を抑える)
3.手触り、まとまり(ダメージを抑える)
が挙げられます。
3.に関しては少し分けて考えましょう。これはケアの仕方も大きく関わってきます。長くなってしまいますのでまたの機会に。
1.2.に関して僕が1番大切だと思う事、それは
繰り返し同じ色で染める
ってこと。
そもそもカラーとは
・地毛の色(自然メラニン)をぬく
↓
・カラー剤の色(人工メラニン)をいれる
↓
・残った地毛の色と入れたカラー剤の色が混ざる
という行程で仕上がります。
井上の分かりやすい図解コーナー
こんな感じ。
カラーをしても元々の髪の色が全て消える訳ではなく、むしろ結構残ってます。
カラー直後は問題ないのですが、
人工メラニンは、時間が経つほどに髪からぬけていきます。
ええ、そりゃもう情け容赦なしにぬけて逝くのでございます。
そうすると、アッシュで染めようがピンクで染めようがそんなの関係ねぇとばかりに、
元々の髪の色(自然メラニン)が顔を出して来ます。
自然メラニン>人工メラニン
となってしまうのです。
カラーの色がぬけた時の、『あの』色です。
嫌ですね、『あの』色…。
しかし!
諦めてはいけません。
諦めたらそこで試合終了だってどっかのニセカーネルサンダースおじさんが言ったような言わないような。
ここで、僕の冒頭のセリフに戻ります。
『繰り返し同じ色で染める』
これです。これで解決。
繰り返し染める事により、
・自然メラニンの減少
・人工メラニンの増加
が起こります。
実際にご覧下さい。
複数回ベリーピンクで染めたお客様。
最後に染めてから1ヶ月経ちましたが、まだまだピンクが残ってます。
ツヤ感もあり、カラーがぬけた時のイヤな黄ばみもありません。
この状態の髪に
今回もべリピで、色を上乗せしていきます。
すると…
この仕上がり(ドヤァ…)
毛先に少しだけブリーチした部分はありますが、
大部分はノンブリーチ。黒髪からここまで仕上げています。
〝同じ色で重ねる〟
それだけでカラーのクォリティは格段に向上していきます。
オススメは1ヶ月に一度程度。
綺麗な色に仕上げたい方は、是非とも
『継続した同一カラー』
をオススメいたします。
P.Sマジメに書くとオチとかなくて心配になっちゃうんだけど。
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